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続・質問帳

若林隆壽

質問

お寺参りのお土産(みやげ)に「腕輪念珠(うでわねんじゅ)」をいただきました。どんなご利益(りやく)があるのですか。

回答

若林隆壽

朝の情報番組で「この食品はダイエットに効果がある」などと放映(ほうえい)されると、夕方にはスーパーマーケットからその食材が姿を消している、という話はしばしば耳にします。 
食材ではありませんが、「気が動転(どうてん)しそう(パニック)になったり、暗い気持ち(ネガティブ)になりそうになったりしたとき、腕にはめた輪ゴムをパチンとはじいて、軽い痛みを感じるようにすると、そうならずにすむ」ということが、しばらく話題になっていました。 
念珠は、祈りを捧(ささ)げるときに、数を数えたり、また自身の煩悩(ぼんのう)(悪い意味でのこだわり、執着(しゅうちゃく))を取り除いたりするために使われるものですし、お授(さず)けになっている寺院によっていろいろなご利益が説かれているでしょうが、私はこの話題を耳にしたとき、「ああ、これは腕輪念珠にも当てはまるな」と感じました。 
困難(こんなん)や危機(きき)、抑(おさ)えきれない怒(いか)りや、言いようのない悲しみに直面(ちょくめん)したとき、そっと「腕輪念珠」に手を触(ふ)れることで、どれだけ心を落ち着かせることができるでしょう。単なるアクセサリーとしてではなく「仏さまが一緒にいてくださる」と感じることができる、それが「念珠」を「腕輪」として常に身につけることの「ご利益」の一つだと思います。

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