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続・質問帳

若林隆壽

質問

海外に赴任(ふにん)することになりました。家族も同道(どうどう)しますので、今後数年間は墓参りができなくなります。どうしたらよいでしょう。

回答

若林隆壽

   飛行機などの交通機関の発達により、地球上の「時間的距離」は縮(ちぢ)まったといわれますが、海外ともなれば、そう頻繁(ひんぱん)に帰国するわけにはいきません。その間、懐(なつ)かしいご先祖さまのお墓にお参りし、手を合わせることができないのは、何とも寂しいこととご拝察申し上げます。
  さて、ご自分たちでお参りすることが不可能な場合には、当然のことながら、代わりにお参りしていただく「代参(だいさん)」をお願いすることになります。問題は、その「代参」を誰に依頼するかということです。
  まず、第一はご親戚でしょうが、それが難しいときには、年間契約等でお花・お線香を上げ、お参りしてくれる、墓石業者や葬儀社等の「墓参代行(ぼさんだいこう)」もあり、報告の写真なども送ってくれます。これは、確実なやり方かもしれませんが、まったくの他人ですから、心情的(しんじょうてき)には満足のいかないところもあります。
  やはり、一番良いのは菩提寺(ぼだいじ)さまに直接お願いすることでしょう。それも出発前にいっぺんに依頼するのではなく、お彼岸やお盆、ご命日など、それなりのお花やお線香をそえて、その都度(つど)こまめにお便りをさしあげましょう。 
  そうした、まごころが伴(ともな)ってこそ「代参」が意味を持つものになるでしょう。

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