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続・質問帳

若林隆壽

質問

生前親しくして頂いた方から葬儀の時のお香典とは別に、父の「新盆(にいぼん)」にと「御仏前」を頂戴しました。何かお返しをした方がよいでしょうか。

回答

若林隆壽

   親しい方、愛しい方を亡くされて最初に迎えるお盆。寂しさ、懐(なつ)かしさ、喪失(そうしつ)感、いろいろな感情がわき上がる中で、悲しみを新たにされておられることとお察しします。
  そんなときに、お父様のご友人が特別に「新盆」にと供えて下さった「御仏前」は一入(ひとしお)ありがたいものに感じられたことでしょう。
  お盆に、現金や品物を贈る場合、現金なら、その方がなさったように「御仏前」あるいは「香資(こうし)」などと表書きし、品物なら「御供」と書きます。お盆の期間中に直接先方にお参りできないときには、お悔み状を添えたいものです。
  頂いた方が何かお返しすべきかどうか、ということですが、何も返さないというのは心苦しく感じられることと思います。
  ただし、お返しは決して高価である必要はなく、お茶やタオルなどが無難だといわれます。亡くなった方のお好きだったお菓子や故人を偲(しの)ぶよすが、思い出を語る材料になるような物があれば、その方がいいでしょう。表書きは「新盆」と書いて行を変え、「粗供養」または「志(こころざし)」と書きます。
  郵便などでお送り頂いたときには、お礼状にご遺族の近況など書き添えれば、先様も安心されるでしょう。

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