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続・質問帳

若林隆壽

質問

実家と婚家(こんか)とで「ご霊膳(れいぜん)」の並べ方が違います。正しい並べ方を教えて下さい。

回答

若林隆壽

 

  「ご霊膳」は「霊供膳(りょうぐぜん)」ともいい、通常は五つの器、①飯椀(めしわん)(ご飯)・②壷椀(つぼわん)(なます・和(あ)え物)・③汁椀(しるわん)(お吸い物・みそ汁)・④平椀(ひらわん)(煮物)・⑤高杯(たかつき)または高皿(たかざら)(漬け物)で構成されています。
  供(そな)える日は、ご飯は別炊(べつだ)きした上で、毎日必ず、決まった方のご命日に、お正月、お彼岸、お盆などの行事の時に、年回法要の時に等々、家々によって違います。
  並べ方も、ご先祖さまから受け継ぎ、長年培(つちか)ってきた習慣によって、地域や宗派ばかりでなくそれぞれの家で異なる場合があります。どれが正しいとは一概(いちがい)に言えないでしょう。
  ただ、お花などはお参りするわれわれの側に正面を向けますが、「御霊膳」は、仏さまの方へ正面を向ける点
では共通しています。これは、仏さま、ひいてはご先祖さま方に、召し上がっていただきたいという心の表れです。
  毎日のお仏壇へのお参りの際は、ご飯とお茶・お水だけで済まされている方も、ご命日や行事の時ばかりでなく、故人のお誕生日などにも、心を込めた手作りの「御霊膳」をお供えしてみてはいかがでしょうか。
  (宗派によっては「御霊膳」自体供えない宗派もあります。菩提寺(ぼだいじ)さまでお確かめください。)

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