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続・質問帳

若林隆壽

質問

定年後、僧侶(そうりょ)になりたいと考えています。どんな方法がありますか。

回答

若林隆壽

 

  最近「プチ修行(しゅぎょう))」ブームだといわれています。新人研修に、お寺での数日間の「作務(さむ)を取り入れている企業もありますし、旅行会社の企画による「一日尼僧(にそう)体験コース」も、若い人を中心に参加者が引きも切らないということです。
その一方、若者が会社の方針や興味本位で「プチ修行」に臨(のぞ)むのとは違って、人生に一定の区切りのついた世代の方たちが、自分の歩んできた道を振り返りたい、人生の意味を問い直したい、この世に生を受けた証(あかし)が欲しいといった、高い目的意識を持って、真剣(しんけん)に道場の門を叩(たた)くことも少なくないようです。
僧侶になる方法は宗派によって千差万別、期間も、かかる費用も、そして修行のやり方も違っています。しかしきちんとした手順をふめば、たとえ定年後でも、僧侶になる道が閉ぎされているわけではありません。
自分を見つめ直したい、心の平安を得たい、社会のために役立ちたい等々、目的は何であれ、僧侶を目指す時、どの宗派にも共通しているのは、まず「身元引受人(みもとひきうけにん)」ともいえる「師(し)僧」を見つけることでしょう。
なにがしかの会費を払い、一泊二日の研修を受けるだけで「僧侶」の資格が得られる、などと広告しているいかがわしい組織もありますが、「定年後に安定した収入が得られます!」などの甘い宣伝文旬には、ゆめゆめだまされないように注意していただきたいと思います。

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