善光寺の決断「北京五輪聖火リレー出発式辞退」とチベット問題についての 緊急アンケート調査及び結果報告(2008.4.26) |
◆アンケート概要 |
●主旨:
2008年4月18日午前中に善光寺が出発地の辞退を決定したことを受け、聖火リレーのルートが変更され、26日に厳戒体制の中で長野市で行われる北京五輪聖火リレー。
善光寺の寺務総長若麻績信昭様は、辞退理由について「文化財と信者の方々を守らなくてはならない。そして、チベットの人権問題がある」と記者会見で発表。 連日数多くのマスコミで放映されております。そこでこのニュースに関して緊急アンケートを実施いたしました。 ●対象者及び有効回答数:
対象:任意の日本国における寺院(宗教法人)500件/有効アンケート回答数:84ヶ寺
●実施期間:
2008年4月19日(金)〜4月25日(金)
●実施方法及び種別:
メールによる選択及び自由回答形式のアンケート調査
●特記事項:
尚、本アンケートは、善光寺様の許諾なく実施しておりますのでその点御留意ください。 |
◆アンケート内容及び結果 |
Q1.辞退に関してどう思われましたか?
![]() Q2.チベット問題と北京五輪を一緒に考えるべきではないという意見もあります。これについてはどう思いますか?
![]() Q3.チベット問題における中国政府のあり方について
![]() Q4.チベットの問題に対する見解についてご自由にご記入ください。
(回答) (回答) (辞退について)よくやった、思わず目頭が熱くなりました。押して言えば、中国は南京大虐殺等を課題宣伝する一方においてチベットが20世紀半ば、国連に代表部を送っていないことをいいことに振興併合して今日に及んでいます。チベット問題は単なる人権問題ではなく民族の文化侵害でありとんでもない話であります。日本政府に与える影響を考えるとき、善光寺さんの行動は高く評価されます。日本政府は、もっと強く中国政府にせまるべきであると考えます。 それには日本国内で民主党がことあるごとに政府の足を引っ張っているようではいけません。政府のエネルギーがそがれるからです。 (回答) オリンピックは国家を前提にしたイベントであり、現在の商業化されたオリンピック委員会では、人権や平和より自分達の既得権を守る人たちばかりに見える。すでにオリンピックの精神は廃れその価値はなくなっている。あたかも日本の官僚の如くである。私はオリンピックそのものにも反対だ。 (回答) そもそも、独立国のチベットを武力で制圧したのは毛沢東の中共である。 中共政府が言う経済の発展その他は、チベット人が決めることで ありチベットから見れば内政干渉以外ではない。 (回答) 中国は現在、チベット国を侵略中です。このような侵略を好む国には、平和の祭典であるオリンピックを主催する資格はありません。 すべての国々は、その蒙を開く為、北京オリンピックをボイコットすべきです。 (回答) 中国は、日本の侵略を批判しながら、自らは、チベットを侵略している。 実に身勝手であり、許されることではないと思う。 (回答) チベットは独立国である。中国の対応は覇権主義であり、一党独裁の弊害を如実に現していると思う。 (回答) ダライラマ15世、中国政府ではすげ替えられている情報が確認お願いいたします。 (回答) 国際社会と協調することを 選択したのならば 国際社会のルールを取り入れるべきである。 一党独裁の閉鎖的な 国家を維持していくつもりならそれも選択の一つだが オリンピック開催ということを決定したのなら 民主主義のルールを取り入れ 守るべきである。現在のチベットは 独立を希望しているのではなく民族的な文化 価値観を維持したいとの願いに思える 中国政府としては ぜひ 情報の公開をしつつ問題の所在を 明らかにして 解決すべきである。 (回答) 中国政府によってチベットもウルグルも迫害されてきた事実をなぜもっと世界に発信しないのか。情報公開しない中国政府は北朝鮮と同様だと思う。 (回答) とはいうものの、ダライラマが何を望んでるのか? という観点で見ると オリンピックを支持してるとの言葉もある今は静観の時期ではないだろうか (回答) 中共は、チベットの自治権を認めて僧侶の布教に口出ししないほうが良いと思う。 (回答) まずは根本的な経緯から報道すべき (回答) 中国人は戦前の欧米や日本の侵略を非難し被害者意識をもっているが、中国人自身も、戦後のどさくさにまぎれて、平然とチベットを侵略し併合した。独裁国家故、多くの中国人はそのことを知らされていないのではないか。世界は中国人に、チベット侵略・併合の非を粘り強く説き続けねばならない。歴史の歪曲は許してはならない。 (回答) 中国は、不当介入をやめて、今は自治区としてチベツトを認めるべき。 (回答) 中国から見れば、チベットは自国問題であるかも知れませんが、チベットにしてみれば、59年以来、侵略の歴史です。 チベットの創設期には、ポン教という教えがあり、そのポン教の具体的な教理は知りませんが、仏教を受け入れる下地があったのだと思います。ちょうど、日本の神道のようにです。今のチベット政府は、14世紀より宗教国家として成り立っていることを思えば、どうしても、漢民族による武力制圧と映ります。政治と宗教は、まったく別のものだとは思いませんが、宗教はあくまで個人の問題であるべきだと思います。 しかし、その地域に宗教がなじめば、そこには、文化や伝統、特色がでます。その伝統や文化、特色の内容を壊せば、チベットの外見だけが残るだけです。チベットのように、チベット仏教徒が90パーセント以上に達すれば、これは、政治とか国家の問題になるのかも知れません。 (回答) チベット問題についてはあまり勉強していないので、独自な見解や意見をもっているわけではありません。が、結局、これは多文化主義(Multiculturalism)の問題ではないかと思います。中国において、カナダ・オーストラリアやヨーロッパ諸国においてなされているような多文化主義的な政策が実施できる現実的可能性が、どれほどあるのかは分りませんが、それにしても、やはり中国はひどく抑圧的だとだけは言えるでしょうから、北京五輪に向けたこのような時期に、こうした問題がクローズアップされるのは当然のことだと思います(過去にも、五輪は、種々の被抑圧者からの声を国際社会に訴える場でもありました。五輪が単なる各国のナショナリズム宣揚の場であれば、そんな場所に大した意味はないと思います。むしろ、被抑圧者の声がクローズアップされてこそ、五輪における真のドラマが生まれるように思うのですが)。 (回答) 文化の破壊が一番の問題である。但しこれは中国・チベットだけのことではなく、日本でも明治以降、同様のことが、政府によって民衆に対して行なわれている、近代という時代の持つ問題性でもある。 (回答) 中国政府はチベット自治を十分に保障すべきだ (回答) 清=中国という前提に疑問がある。チベットは清の一部であったが、中国もまた清の一部であったとすれば、チベットは中国の一部ではない。 (回答) ダライラマと中国側の対話に尽きる。チベットの独立は望むが経済的に保てない可能性もあるので、自治区のままでいいかもしれない。可能であれば独立も良いが・・・。弱いチベットを頭ごなしにつぶそうとする中国政府の手段は許せない。 Q5.チベット問題解決に向けてのご意見がございましたらご自由にご記入ください
(回答) 第二次世界大戦後の歴史問題でありまして、中国側の併合の事実そのものを遺憾であるとして強くせまるべきであります。国内問題だというのは中国政府の言い分に過ぎません。 今こそ日本政府は中国側に強くせまるべきでありその後押しをする意味でも御事務局のお取り組みはありがたいものがあります。結果を踏まえて政府に迫ってください。 (回答) 国家主権より人権が上位の概念であるというムーブメントを起こしていかねばならない。人権に関心のある個人、団体、ネットワークが連携して推し進めていけないだろうか? (回答) 少なくともダライ・ラマ14世が言うように自治権の拡大が必要で、 その上でチベット自身が決めることだと思う。 (回答) チベットの真の自治を認めるべき。 (回答) 中国の覇権主義をやめ、一党独裁をやめ、チベットを独立させるべきと思う。ウイグル地区、台湾も同様と思う。そうならない限り,此の問題の解決は難しいと思う。 (回答) 以前、弟が同国に…、中国政府の拘りは、怯えなにか、チベット問題がウグライナに波及する恐れか…、他罪感だけの主張と感ずるのはこの身だけであろうか。 (回答) まずは 現地への渡航マスコミ各国の調査団、国連などの入国を許し現状を公開すべきである。 それから解決策を見出していくべきである。このまま封印していては、オリンピックそのものがおぼつかない。 (回答) マスコミはとにかく真実を世界に発信してほしい。 オリンピックのボイコットする国も出てきてほしい。 (回答) 国際的に動かないとムリだが、中国の輸出してるレアメタルがチベットからの採掘とすると、大国も実のところは解決よりもチベットが無くなる方を支持してると思われるので、既に人の力でどうなるとは思えないが正義があれば流れと奇跡が起こるかもしれない。 (回答) 公平な報道。真の意味での対話がなされねばならない。 (回答) 将来はチベットを独立した国とすべきである。 (回答) ダライラマ師は、「高度な自治」を対話にて求めるのですが、求め続けること以外に方法はないと思います。 中国の漢民族が、自国の歴史を掘り返してみるまでです。ヒマラヤは雪の国ですし、チベット觀音菩薩の地です。 ベトナム仏教が共産党軍の攻撃により、フランスやアメリカに避難したようにはいかなかった理由もあるのではないでしょうか。 それは、チベット仏教は、やはり、ヒマラヤの近くにあってこそ、チベット仏教なのだろうと。だからこそ、考えて欲しいと、対話して欲しいと思うのです。テーラーヴェーダと大乗仏教、タントラに生き仏、ポン教の教え、鳥葬に、風葬は、地球のいただきの仏教だと思います。 (回答) 中国政府は「一国二制度」を香港、台湾と同じくチベット、ウイグルに適用すべきである。 どだい今時、軍事で押さえつけて利益を得ていこうとするのは、USAと同じく「時代遅れ」 である。自治を最大限認めた上で、しっかりと経済的な関係(支配?)を 持てばよいのである。 (回答) 法王は独立までは望んでいないようだが、中国共産党のもとでは独立以外に信教の自由が認められることはないのではないか。 (回答) 中国の主席の来日に合わせダライラマを日本に呼び日本で会談させるというのはどうだろうか。日本仏教界ももっと声を大きくしてもらいたいし、仏教界の意見をマスコミに採り上げてもらいたい。 |
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