アルカリイオン水は体にいい
 九大グループ立証
万病の原因となる活性酸素を消去

水を電気分解して生成する「還元水」が、さまざまな病気の原因となる活性酸素を消去する作用があることを九州大学大学院農学研究科の白畑実隆教授(遺伝子資源工学)の研究グループが立証し、11日に東京都内で発表した。還元水を作る装置は「アルカリイオン整水器」などの名称で市販されているが、その効果が立証されたのは初めて。
 発表したのは、白畑教授と、還元水研究者で医学博士の林秀光・新しい水の会主幹、メーカーの日本トリム社。
還元水は通常の水を電気分解すると、陰極側に生成される。還元水に活性酸素消去作用があるとの仮説を林主幹が提唱していたが、実証されていなかった。
白畑教授は試験管内で「スーパーオキシドラジカル」という活性酸素を発生させる実験装置を作り、還元水を加えたところ
、活性酸素は完全に消去された。また、酸化物質である過酸化水素の消去作用もあることを確かめた。
活性酸素には遺伝子の本体であるDNAを損傷する作用があるが、還元水はDNA損傷を防ぐ効果があることも実験で分かった。
さらに、活性酸素の消去作用を担う物質を調べるための実験を行った。この結果から、活性水素と呼ばれる原子状態の水素が活性酸素と結びついて水になり、活性酸素を消去していることが示唆された。
研究結果は生物化学の国際学術誌「BBRC」に掲載された。白畑教授は「活性酸素の消去にはビタミンCなどの抗酸化物が効果的だが、自らも酸化されて有害物質になるため、食品中の抗酸化物を取り過ぎると害がある。還元水の場合、活性酸素を消去して水になるので問題がなく、理想的な抗酸化剤いなる可能性がある」と話している。【斗ヶ沢秀俊】

活性酸素

 構成する電子の1つが不安定になった酸素のことで、フリーラジカルとも呼ばれる。体内に吸入した酸素の約2%が活性酸素になると推定されている。体内に入った異物に対する防御機能を持つ半面、老化やがん、動脈硬化、高血圧などさまざまな病気の原因になるとみられている。

この記事は、毎日新聞の97年6月17日に全国版で出されたものです。
   
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