[APACHE DOCUMENTATION]

Apache HTTP Server Version 2.0

Apache の起動


Windows での Apache の起動

Windows 上では、Apache は通常は Windows NT ではサービスとして、Windows 95 ではコンソールアプリケーションとして実行されます。 詳細に関しては、「 Windows で Apache を実行する」をご覧下さい。

Unix での Apache の起動

Unixでは、httpd プログラムが、リクエスト処理をバックグラウンドで常に動作する デーモンとして実行されます。

もし、設定ファイル中で指定されている Listen がデフォルトの 80 (もしくは 1024 以下の他のポート) である場合は、Apache を起動するためには root 権限が必要になりますが、 これはこの特権ポートにバインドするためです。 起動して、一度ログファイルを開くといった準備のための 動作を幾つか実行した後は、クライアントからのリクエストに対する listen と応答を実際に行うプロセスを起動します。 メインの httpd プロセスは root 権限で走り続けますが、 子プロセスはもっと低い権限で走ります。 これは選択したマルチプロセッシングモジュールで制御されます。

httpd が起動されてまず最初にすることは、 設定ファイル httpd.conf の位置を特定して読み込むことです。 このファイルの位置はコンパイル時に設定されますが、実行時に -f コマンドラインオプションを使って 位置を指定することもできます。例えば次のようにです。

/usr/local/apache/bin/httpd -f /usr/local/apache/conf/httpd.conf

httpd のバイナリを直接起動する代わりに、 apachectl と呼ばれるシェルスクリプトが提供されています。 apachectl startapachectl stop といった簡単なコマンドで、 デーモンプロセスを制御するのに使えます。

スタートアップが万事上手くいったら、サーバはターミナルから 切り離されて、コマンドプロンプトが即座に戻ってくるでしょう。 これはサーバが起動している状態を示しています。 その後はブラウザでサーバに接続して、 DocumentRoot ディレクトリのテストページやそこからリンクされている ローカルのドキュメントを見ることができるでしょう。

スタートアップ時のエラー

Apache は、スタートアップ時に致命的な問題に遭遇すると、 終了する前に、コンソールか ErrorLog のどちらかに問題を記述したメッセージを出力します。 最もよくあるエラーメッセージは "Unable to bind to Port ..." です。このメッセージは普通は次のどちらかが原因です:

より多くの問題解決の方策の説明は、 Apache FAQ をご覧下さい。

ブート時の起動

システムがリブートした後でも サーバが実行され続けるようにしたい場合は、 httpdapachectl を呼び出すものをシステムスタートアップファイル (通常 rc.localrc.N 内のファイル) に追加しなければなりません。 この方法では Apache を root 権限で起動します。 これをする前に、セキュリティやアクセス制限が 適切に設定されていていることを確認してください。 apachectl スクリプトは通常は、 init スクリプトとして直接リンクできるように設計されていますが、 念のためシステムの要求に合致していることを確認してください。

追加情報

httpdapachectl 、サーバに含まれていたその他補助プログラムの、 コマンドラインオプションに関する追加情報は、 サーバと補助プログラムページに 記載されています。 Apache 配布に含まれている全モジュール、 それによって提供されるディレクティブ のドキュメントもあります。


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