【寺院名】竜海山 佛谷寺(ぶっこくじ)

【宗派名】浄土宗
【別名】
【住所】島根県八束郡美保関町美保関530
【本尊】阿弥陀如来
【開山】聖徳太子
【開基】行基菩薩
【由緒】佛谷寺は、約1200年前に創建された山陰第二の古刹である。境内の大日堂には、5体の仏像が祀られている。昔、海中に三つの怪火が現われ、住民、航海者は難を極め三火と呼んで恐れていた。その頃、行基菩薩がこの地を巡錫し、諸人の難を救うため海中の三火を封じて仏像を彫作して、一堂を建立、竜海山三明院とされたのが佛谷寺の開基である。後弘法大師が七堂伽藍を建立し真言宗となるが、順慶上人の時、浄土宗となった。永禄・天正年間に兵火に遭い、七堂すべて焼失するが、右の諸仏は幸に難を避けて現存し、昭和25年(1950)、国の重要文化財に指定されている。航海安全の守本尊として、多くの参詣者がある。また、同寺は、八百屋お七の恋人・小姓吉三(西運)の墓があり、現在では火難除けの祈願者が、訪れている。
【寺宝】日光菩薩立像(国重文)/月光菩薩立像(国重文)/薬師如来座像(国重文)/虚空蔵菩薩立像(国重文)/聖観世音菩薩立像(国重文)--平安初期(貞観仏)の一木造りで山陰最古の仏像/後鳥羽上皇・後醍醐天皇行在所跡/その他、多数あり