【寺院名】金澤山 稱名寺(しょうみょうじ)

【宗派名】真言律宗 別格本山
【別名】
【住所】神奈川県横浜市金沢区金沢町212-1
【本尊】弥勒菩薩
【開山】審海上人
【開基】北条実時
【由緒】称名寺は正嘉2年(1258)頃、北条実時(1224-76)が創建した寺である。はじめは阿弥陀仏の救いを願う念仏の寺で、乗台という念仏行者が仏事を営んでいたが、文永4年()の秋、審海上人が開山に就任してから真言律宗となった。本尊は弥勒菩薩立像である。北条実時の発願によってその造立が企てられたが、建治2年(1276)10月23日に没したので、後に遺族によって完成され、実時の冥福が祈られた。称名寺は実時のあと、顕時、貞顕、貞将らの厚い帰依により一時は七堂伽藍を構える壮麗な寺容を誇ったが、元弘3年(1333)の騒乱後、次第に衰退したため、室町時代以降の歴史はあまり明らかではない。江戸時代の中期頃からは、金沢八景の1つ「稱名晩鐘」の寺として有名になった。以来西大寺派の別格本山として法灯を伝え、人々の信仰を集め現在に至っている。
【寺宝】北条実時像(国宝)/北条顕時像(国宝)/金沢貞顕像(国宝)/金沢貞将像(国宝)/附顕弁像(国宝)/文選集注(国宝)/釈迦如来立像(重文)/十一面観音立像(重文)/その他多数