【寺院名】小塩山 勝持寺(しょうじじ)

【宗派名】天台宗
【別名】花の寺
【住所】京都府京都市西京区大原野南春日町1194
【本尊】薬師如来
【開山】役の行者
【開基】
【由緒】小塩山大原院勝持寺は、京の西山連峯の麓にある古刹である。白鳳8年(680)天武天皇の勅によって神変大菩薩役の行者が創建したのが始まりで、延暦10年(791)に伝教大師が桓武天皇の勅を奉じて堂塔伽藍を再建され、薬師瑠璃光如来を一刀三礼をもって刻み、本尊とした。承和5年(838)仁明天皇の勅によって塔頭49院が建立されたが、応仁の兵火(1467-1477)に遭い、仁王門を除くすべてを焼失してしまった。現在の建物は乱後に再建されたものである。また保延6年(1140)、北面の士佐藤兵衛義清が同寺において出家し、西行と名を改めて庵を結び、一株の桜を植えて吟愛していた。そのため世人はその桜を西行桜と称し、寺は花の寺と呼ばれるようになって今日に至っている。高遠閤からの眺望は、四季折々にすばらしく、参拝客は絶えない。
【寺宝】薬師如来座像(重文)/如意輪観世音菩薩(国宝)/薬師如来座像・胎内仏(重文)/醍醐天皇勅額(小野道風筆)/金剛力士像(重文)/大原野千句連歌(重文)--京都博物館に寄託/その他多数あり