【寺院名】東油山 正覚寺(しょうかくじ)

【宗派名】臨済宗東福寺派
【別名】油山観音
【住所】福岡県福岡市城南区東油山508
【本尊】千手観音立像
【開山】清賀上人
【開基】
【由緒】正覚寺は、山号を東油山と称し、臨済宗東福寺派に属する。敏達天皇(572〜585)の時、西域から来朝した帰化僧、清賀上人がこの地に居住し、白椿で千手観音像を刻み大悲閣に安置した。上人は、椿の実から製油し灯火とする法を初めて開き、油山の名もこれに依って名づけられた。寺は、油山観音の名でも世に親しまれている。のち、七堂伽藍、および東油山に泉福院、西油山に天福院、両院の下寺七百余カ寺が建立され、正覚寺はその座主職となって、九州仏教文化の中心地となった。天正年間(1573-92)に兵火に見舞れるが、元禄7年(1694)に再中興された。古刹の正覚寺は、信仰の道場とともに憩いの森として、今では市民の散策地ともなっている。また平成3年(1991)女性初の国民栄誉賞受賞者の美空ひばりさんの魂を石膏像に表わし、開眼式および三回忌法要がとり行われた。平成4年この像をもとに「美空ひばり観音立像」未来永却の菩薩が青銅で完成、一般公開された。
【寺宝】聖観音坐像(国重文)/涅槃図釈迦三尊十六善神像(室町時代)/文殊菩薩像(探幽之筆)/達磨図(即非如一)/沢源頂相(狩野友元重信)/千手観音立像/ひばり観音立像(松尾宇田)