【寺院名】靖定山 久昌寺(きゅうしょうじ)

【宗派名】日蓮宗 本山
【別名】山の御寺
【住所】茨城県常陸太田市新宿町239
【本尊】久遠実成本師釋迦牟陀仏
【開山】禪那院日忠上人
【開基】徳川光圀公
【由緒】久昌寺は天下の副将軍、水戸黄門光圀公の創建によるものである。寛文元年(1661)、母靖定夫人逝去されるや、光圀公は思親追慕の念止み難く、延宝元年(1673)十三回忌のみぎり、孝道為本の祖訓に則り、その追善のために一寺建立の悲願を立て、約5ヶ年の歳月をかけて、延宝5年(1677)、唐風七堂伽藍の大殿堂を建立し、亡き母君の法諡号に因んで、靖定山妙法華院久昌寺と称した。しかしこの大殿堂も時移り、やがて廃仏毀釈の煽りを受けて、明治3年(1870)、廃藩置県とともに水戸家の外護を離れ、末寺である蓮華寺と合併し、現在の地に移った。本堂は昭和6年(1931)、宗祖六百五十遠忌のみぎり、篤信者の梅津福次郎翁の一基寄進で、また客殿、書院、庫裡などは、去る宗祖七百遠忌のみぎり、その報恩事業として建立された。
【寺宝】日蓮上人御真筆、上野御殿返事、法華題目抄/光圀公尊像/日乗上人日記/義公木彫面/獅子高座/その他多数