[ 由緒 ]
1300年前の皇極天皇元年(642)に天皇の勅願により建立された。
古来より八宗兼学の道場として宗派の別なく参詣できる宿願の霊場である。
由来は推古天皇十年(603)本田善光が都から移り住み、
その時に一光三尊をもたらした。
都から信州まで、昼は善光が三尊像を背負い、
夜は三尊像が善光を背負ったと伝えられている。
この三尊像は釈迦の生前に毘舎離国の長者の持仏だったと言われ、
一つの舟型後光の中に阿弥陀、観音、勢至が一体となって
表わされている特徴的なもので善光如来とも呼ばれる。
善光寺は度々の火災により堂宇を焼失したが、
その度に天皇家の勅命により復興されている。
境内には国宝である本堂をはじめ、数多くの貴重な建築物がある。
天台宗一山の本坊・大勧進と浄土宗一山の本坊・大本願があり、
それぞれの住職は善光寺住職を兼ねる。
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