天台宗

元善光寺

長野県飯田市座光寺2638

 

[ 本尊 ]
善光寺如来

  [ 開山 ]
本多善光
 

[ 由緒 ]

元善光寺は天台宗の名刹の一つである。
推古天皇十年に信州麻績の里(現在の飯田市座光寺)の住人、 本多善光卿が難波の堀から一光三尊の御本尊様を お迎えしたのが元善光寺の起元である。
その後皇極天皇元年にその御本尊様は現在の長野市へ遷座され、 出来たお寺が善光卿の名をとって 「善光寺」と名づけられた。
それから飯田の方の同寺は、勅命によって木彫で同じ御尊像が残され 「元善光寺」と呼ばれるようになったが、仏勅によって「毎月半ば一五日間は必ず この麻績の古里に帰りきて衆生を化益せん」というご誓願を残されたとのことで、 長野の善光寺と飯田の元善光寺と両方にお詣りしなければ 片詣りと昔から言われるゆえんである。
同寺は、毎年十月中旬から十一月中旬迄菊人形展、 菊花展を境内で開催しているが、 期間中は参詣を兼ねた見物人で賑わっている。

 

[ 寺宝 ]

座光の臼 ・ 釈迦涅槃像 ・ 古代インドの経文 ・ 奈良時代の駅鈴・瓦
楠正成鉢割之刀 ・ 地獄極楽の図 ・ 雪舟筆寒山拾得図 ・ 曼荼羅図 等
約90点宝物殿にて常時展示。